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MIT Media Lab 研修を実施しました!

更新日:2019年9月4日

2020年からはじまる、小学校でのプログラミング教育。新しい試みとして注目されていますが、なぜ、どうやってプログラミングを導入していくべきなのか、という議論はまだ十分にされていません。


MITメディアラボLifelong Kindergartenでは、長年にわたり、テクノロジーがどのように子どもたちの創造力を育てられるのか、研究してきました。そこから生まれたものの一つが、日本でもプログラミングのツールとして広く使われているスクラッチです。


8月6日・7日にMITメディアラボがクリエイティブラーニングと呼んでいる、子どもたちの創造力を育成することに主軸をおいたプログラミング教育へのアプローチを紹介しながら、スクラッチやスクラッチを画面の外の世界とつなげるツール(micro:bit、Makey Makey、LEGO WeDoなど)を使って授業で使えるアクティビティをデザインする研修を今回行いました。


実際に手を動かしながら、なぜ、今、プログラミングが必要なのか、どうすれば教室の中でプログラミングを使って子どもたちの創造力を伸ばしていくことができるのか、一緒に考えていきました。





講師は、芸術家、そして学習環境デザイナーで教育者向け学習プロジェクトをLifelong Kindergartenグループで開発・運営するLily、映画監督であり、Scratchチームで学習教材づくりをしているEric、MITメディアラボのLifelong KindergartenとPlayful Journey Labで、クリエイティブラーニングを支えるテクノロジーや学習プログラム、評価方法などの開発をしている教育研究者の村井裕実子さん。




参加者は、学校の先生や民間で教育に携わっている皆さんが集まりました。



【プログラムの様子】


集まった先生方のスクラッチの経験はさまざま。教室を開いている先生もいれば、触るのが初めてという先生も。


はじめに、「集合知の壁」としてプログラミングに関する期待や、疑問、不安を整理していきます。


「どのくらい自由にさせたらいいんだろう?」「不向きな子はいるんだろうか?」「クリエイティビティを育てるには最適」などの意見が出てきます。

その後、みんなで集まってどんなスーパーヒーローになりたいかを話します。


「力持ちになりたい!」「なんでも食べれる」「瞬間移動したい!」などなど。

では早速それをスクラッチで作ってみます! なんだか難しそう?いえいえ、スクラッチはよくわからなくても、試行錯誤しているうちにできてしまうのです。





その後簡単な振り返りをしましたが、「適当に触っていたらできた。」わからなければ聞いてみるのが大事。「人によって色々なやり方でできる多様性が面白い」などのコメントが出ました。





ここでMIT Media Lab のミッチェルレズニック教授が提唱する4つのP (プロジェクト、パッション、プレイ、ピア)について説明されますが、実際にチームでプロジェクトをスタートしているので、しっくり入ってきます。





後半は、いよいよマイクロビットを使って、実際にゲームを作ってみます。テーマはずばり、「オリンピックの競技をデザインしよう!」です。皆の考えたのは・・


魔法のほうきで前に進む

猫がヒトデを投げてペンギンが打つ!

昆虫を捕まえて、蝶に当てる

動けば動くほど得点!

サッカー場をゴキブリ退治!?

野球場をキリンが走る・・・





最後は、プレゼンをして終了しましたが、どのチームもできていました。スクラッチでは、低い床(初めての人でも安心)、高い天井(高いスキルと経験へ)、広い壁(色々な興味の幅を作る)と言う3つの考え方をしていて、低い床があるので、初めての人でも楽しく参画できるのです。


最後に振り返ります。自分たちが今日した経験はなんだったのか。クリエイティブラーニングスパイラルを辿ります。



そして、最後に「クリエイティブラーニングを支える道具箱を作る」ということで、それぞれの現場に持ち帰って、どのような学びを実現できるかを考えました。



皆さん、ありがとうございました!




主催:一般社団法人 SOLLA https://www.solla.me/


※今回の研修にあわせて、スクラッチの日本版を担当し、日本でのスクラッチ第一人者として、学校やイベントなどで子どものプログラミングの普及に奔走されている青山学院大学大学院特任教授の阿部和広先生、そしてMITのメディアラボLifelong KindergartenとPlayful Journey Labで、クリエイティブラーニングを支えるテクノロジーや学習プログラム、評価方法などの開発をしている教育研究者の村井裕実子さんにインタビューをしました。こちらからその内容がみれます。





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